出でよゼロ! -Nullをゼロに置き換える- その2(全部で2)
冒頭に、「まくら」がないことに淋しさを感じたので。足してみます。コラムの内容とは全く関係ないですが。。
私の暮らすアメリカの内陸部は、まあ非常に乾燥していて、夏は気持ちがいいのですが、乾燥している分、山火事が多いです。2週間ほど前にも大きなのがあったところなのに、昨日その近くで、また山火事がありました。山火事専門の消防士さんたちがいるのですが、大きな危険を伴う彼らのお仕事に感謝です。
今回は、前回より少し複雑なケースです。
前回のオプション1からスタートです。
上記の各日付に、Customer Segment を追加してみます。
↑ 問題なしです。
さらに、Colorに、"Product Container"を追加してみます。↓
最下段のグラフでおかしな線が表示されています。↓
Measure の ピルを "sales(ZN)" に変えても同様です。↓
バックグラウンドを知るために、クロスタブでチェックしてみます。
グラフをクロスタブにするのは、下記のようにシートを複製することで簡単に実現できます。
多くの空白、つまり"Null" が見られます。↓
ゼロと空白が混在しているのは、簡単に言うと、下記のような状況に依存します。↓
同じ、Consumer x Medium Box の枠ですが、Furnitureは、Null、Office Supplyはゼロが入っています。
横方向にテーブルを見渡したとき、Office Supplyのこのカテゴリにはどこかに数字があるのですが、Furnitureにはどこにもないという状況になっています。
さて、どうすれば良いかというと。。。
Calculated FieldのFormulaを別のものに変更します。
[Sales (ZN,lookup)]
zn(lookup(sum([Sales]),0))
znとlookup を両方使います。
lookupは Table Calculationで、表のFormatに依存して答えを返す関数です。
「0」のところが、例えば「2」であれば、2つ右、あるいは2つ下。
「-2」であれば、2つ左、あるいは2つ上のセルの内容を返します。
この場合、あえて「0」を用いることで、便宜的に、同じセルの内容を一旦計算させて返してくるというアプローチを用いています。
うまくいきました!!
クロスタブで確認すると、全ての欄に「ゼロ」が入っています。
ただし、注意点があります。
Table Calculationには限界があり、これ以上複雑になると、つまりDimensioinが増え、それがColumnとRowに両方入ってくると、対応できなくなります。(例) ↓
それでは、Enjoy Tableau !!