作ってみたかったグラフ-平均寿命、平均余命-
引き続き、オリンピック面白いですね。
まだ気は早いですが、終わったら、こちらのグラフもアップデートする必要がありそうです。
さて、もうひとつ作ってみたかったグラフがありました。
それは、平均寿命/平均余命のグラフです。
私も大きくなるまでよく分かっていなかったんですよね。「平均寿命」。
平均寿命80歳とか言われると、何となく、自分も80歳位まで生きることになるのかなぁなんて思ってました。そして、それはあながち間違いでもありません。
でも、自分自身へのあてはめ方に関して、どうもしっくり来てなかったんです。
数字の意味合いとしては、WIKIにありますが、
平均寿命(へいきんじゅみょう)とは、
0歳時における平均余命
そして、
平均余命(へいきんよめい/へいきんよみょう)とは、ある年齢の人々が、その後何年生きられるかという期待値のことである。
だから毎年発表される「平均寿命」は、その年に生まれた子供たちの平均余命、つまり、何年生きられるかという期待値になります。
では、私の残りの人生はあと何年あるのでしょう?
厚生労働省の発表しているデータには、年齢ごとの「平均余命」が出ています。
昨年のデータから、私の該当年齢を見ると、平均余命が38年、つまり82歳まで生存が「期待*1」できることになってます。
ちなみに、昨年度の「平均寿命(男性)」は80.8歳。ですので、既に44歳まで生き残った私は、昨年生まれの子供たちの平均より、1年ちょっと長く生きることが「期待」されます。
前置きが長くなりましたが、作りたかったグラフは、自分が何歳まで生きるのか、20年前の時点と、直近では数字がどれくらい違うのか。ということです。
20年前と比べて、「平均寿命が伸びている」というのは、20年前に生まれた子供たちの20年前の平均余命と、昨年生まれた子供たちの昨年時点での平均余命を比べているので、指標としては意味がありますが、「自分が何歳まで生きるのか。という期待値に変化があったかどうか」は分かりません。
それを比較するグラフを作りたかったのです。
つまり、20年前は私は24歳なので、20年前の24歳での平均余命と、今年の44歳の平均余命を比べたい。というわけです。
分かってもらえますかね??
で、調べてみました。
44歳男性。
平均余命だと残りの年数を示すことになるので、自分が何歳まで生きられるかという年齢を「期待寿命」と呼ぶことにします。
答えとしては、1996年(入手できた最も古いデータ)の「私」の期待寿命と、昨年時点の「私」の期待寿命とでは、4.1年 延びていました。(TOPのチャート。)
平均寿命の延びとおおよそ歩調を合わせているように見えます。
性別と、2015年時点の年齢を選択すると、各年齢時点での期待寿命が、5ポイントのドットで示されるようにしてみました。
次は、子供たち世代を見てみます。
20歳男性。
10歳男性。
小さいうちは、不慮の事故や病気による影響で、年齢が低いほど期待寿命は下がります。
次は、親世代
70歳男性。
えらく延びてるように見えます。6.2年。。生き残り(笑)の団塊世代のお世話をするのは、「平均寿命」の80.8歳までではなく、それより5年も長い「期待寿命」の85.6歳ですし、さらに延長傾向です。現役世代のみなさん、一緒にがんばりましょう。。。(震え声)
70歳女性。
延びは、4.8年。絶対値としては、私が還暦になっても、健在の可能性が高いですね。こちらは、「平均寿命」からのずれは3年程度です。
グラフのテクニックとは一切関係ないですが、我々現役世代は認識を新たにする必要があります。団塊の世代は、「平均寿命」よりもかなり長い寿命をお持ちだということを。。。
そのほかにもグラフ作成しました
加えて、いくつかグラフを並べてみました。
左下は、一般的な「平均寿命」の各調査時点ごとの推移を示したものです。
色が調査年度、濃いのが女性、薄いのが男性です。
中段は、各年齢時点における男女間の「期待寿命」の差を示しています。
55歳位までは6年程度の差で、ほとんど変化が見られませんが、70歳まで夫婦健在な場合、差が4年程度に縮まることになります。
もうひとつ、ニーズがあるかどうかは分かりませんが、興味があったので。。。
自分がその年発表された「平均寿命」の年齢だった場合、その年齢の人たちの余命がどれくらいなのかという数字です。平均までたどり着いたけど、残りはどれくらい?という、なさそうでありそうな問いかけに答える試みです。
とりあえず、2015年で計算してみると、男性で8.5年、女性で7.2年であることが分かりました。
男性の方が1年以上も長いことをみると、平均よりかなり若くして亡くなる男性が多いことを示しています。乳幼児死亡率の影響なのかも知れません。各年齢のデータを詳しく調べれば答えはあると思いますが、今回は、調査の対象外とします。
自分の年齢の数字を調べて、生命保険の検討や老後の計画の参考にでもしてください。
それでは、Enjoy Tableau !!
*1:ここでいうのは、期待値の「期待」の意味合いに近いです